朝の静けさに包まれたアパートの2階 角部屋
少しのけだるさを抱えながらカーテンをあける
今日もやってきた世界のはじまり
肌寒いからコーヒーでも淹れようと
湯をわかす
やかんと日々親しくなる
台所に流れる孤独は少し甘い
息づく生命たちの名残り
炎は青く冷たいが
その冷たさこそが私を守る
温かければたいてい美味しい
ぬくもりはきっと私の午後を救うだろう
湯気と私
歩き出すのは生きる希望の故
幸せの深い溜め息
朝をそっと掬う





溜息も肯定したい 感情の溢れるさまを世界に贈る

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